
今どき新規開業する会社は、まずは事務所を準備し、机・椅子などを揃え、そこに電話回線とインターネット回線をひき、そして最後に、“ホームページも要るよなぁ”と、会社のホームページも準備します。それだけ、“事業にホームページは必要だ”という認識を持たれています。
今の時代は、企業ならホームページを持っていることは当たり前です。そんな時代であっても、 “そろそろホームページを持たないと会社の信用がないよなぁ”と、ホームページの必要性に気付き、重たい腰を上げる会社が、まだまだあるのも事実です。このような会社は、社長が年配・高齢の小規模企業に多い傾向があります。
新規開業してホームページをつくる社長にも、やっと重たい腰を上げて会社のホームページづくりに取り組み始めた社長にも、お伝えしておくことがあります。それは、『ホームページはもう信用のために持つ』時代ではないということです。じゃあ、何のためにホームページを持つの?って言われそうですが、今は、『ホームページはお客様から自分の会社を選んでもらうために持つ』時代であるということです。
例えその会社が、レアな商品を扱っている、また、特殊技術を持っている会社であっても、その会社からの購入やそこに依頼を検討している人は、まず、必ずその会社のホームページを訪れます。そこで、見ていることは、“この会社は自分の要望を満たしてくれるだろうか”ということ。それに加え、“この会社を選んで大丈夫か”ということも見ています。
ホームページに、自社が取り扱う商品・サービスを並べることも、“うちはこんなことができますよ”と特殊技術を力説することも必要でしょう。ここまでは、よくあるホームページです。これからは、“この会社で大丈夫だ。ぜひ、この会社にお願いしたい!”とお客様からの信用に加えて、他社の中から『選択』されるホームページでなくてはなりません。
もし、あなたの会社が扱う商品・サービスが、複数の同業他社でも提供されているのなら、お客様から見れば、ホームページは、それを購入するための一次選考の入口になっているにすぎません。その中から、“この会社から買いたい”と選ばれ、いきなり購入につながることもあります。また、複数社が選定され、二次選考に進んだ会社に問い合わせや見積もりを取り、購入先を絞り込むこともあります。いわば、会社のホームページは、就職活動の履歴書のようなものです。一次選考で採用される場合もあれば、書類の二次選考に進み、複数の中から選ばれてやっと採用にこぎつける場合もあります。もし、ホームページがない会社なら、一次選考どころか応募すらできないことになります。
“ホームページは、持っているから世間的に信用がある”。そんなことをいまだに思っている方は、この機会に考えを改めてください。“ホームページは、持っていれば一次選考の場に並べていただけるチャンスがある”、その中から、あなたの会社を選んでいただけるかどうかは、ホームページの中身次第です。
Murasaki.
