
私はよく求人誌を見ます。駅やコンビニのマガジンラックに無料で設置されているあの求人誌です。今、どういう業種が人を募集しているのか、世の中の求人背景を考えながら見ています。時々、求人募集をかけている会社がホームページを持っているのかと調べることがあります。
今、世の中がネット中心で回っているのに、中には、ネットで検索してもホームページが出てこない会社があります。求人誌に掲載したから、ハローワークに申し込んでいるから、それで安心でしょうか。掲載して応募者「0」ということはないかと思いますが、逃がしている応募者が結構あるのではないでしょうか。
求職者は、求人している会社があれば、その求人内容を見て、次にネットでその会社を検索しないでしょうか。求人内容だけでは、よくわかりませんし、その会社のホームページを見て、「この会社に応募しても大丈夫かな?」と会社を調べるはずです。検索しても表示ページにその会社が掲載されていなければ、求職者は「今はネット社会なのにホームページもないの?」「何か公開できない理由でもあるの?」「古い考えの会社?」と不信感や不安感を覚え、その会社にマイナスイメージを抱いてしまいます。その結果、その会社への応募をためらってしまうこともあります。
過去に、“訪問していただければ、うちの会社のことがわかります”と自信をもって、そう話される社長もいましたが、いやいや、訪問してもらう前にもう勝負がついています。応募したい同じような職種の会社が2社あるとしましょう。1社は会社のホームページがある。もう1社はホームページがない。となると、この時点でもう後者の会社は、前者の会社に求職者の応募を奪われてもおかしくはありません。求人募集をかけるなら求人誌とホームページ、ハローワークとホームページ、というように求人掲載と会社のホームページはセットです。求人誌の限られた掲載面を補完する誘導先であり、求職者に信用・安心してもらうためのツールでもある。それが会社のホームページなのです。
